日々、トレードを繰り返していれば、負けることは必ずあります。
「勝負」という言葉が示すように、勝率が100%の勝負なんてない。それはFXにも言えることで、損で終わる取引は必ずあるものです。
FXを始めたばかりの頃には、損をして凹んでしまう人は多い。でも、FXの経験が長くなるにつれて、損をした時の感情はイヤなものではなくなってくるものです。
この記事で紹介するリンダ・ラシュキの言葉に心から共感できるくらいまでに、自分自身のトレードに絶対的な自信を持っていただきたい。そんな想いを込めて、この記事をあなたにお届けします。
負けについて悩んだことはありません。そのうち取り返すことは分かっていますから。(リンダ・ラシュキ)
アメリカでは彼女を知らないトレーダーはいないと言われているほど、著名な女性トレーダー、それがリンダ・ラシュキです。自分自身のトレード手法に絶対的な自信を持っているからこその力強い言葉ですね。確固たる自信を持っていることが伝わるリンダ・ラシュキによる珠玉の格言です。
トレードの勝敗に一喜一憂することなく、やり続ければ資金を増やせることが分かっているからこその言葉です。行き当たりばったり的な曖昧なトレードのやり方をしているようでは、このような言葉を口にすることなどできません。
ちなみに、彼女とローレンス・A・コナーズの共著本「魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門」は有名な投資書籍の中の一冊です。10年以上前に出版された本ですが、Amazonでは新品本が30,800円で売られています。(※2024年12月時点)
その本の中で紹介されていたタートル・スープは、本がたくさん売れたことで、とても有名な短期売買手法にもなりました。著作権も絡んでくるので詳述は控えますが、リチャード・デニスによるタートルズのトレンドフォロー戦略を逆手に取ったようなやり方が、タートル・スープという手法でした。
高値を更新したときに、その高値を逆指値とした売りを仕掛け、安値を更新したときに、その安値を逆指値とした買いを仕掛ける。簡単に示せば、それがタートル・スープという手法です。また、翌日に同じ仕掛け値で仕掛ける手法がタートル・スープ・プラス・ワンという手法です。
ブレイクアウトを狙ったトレンドフォローは、高いリスクリワードを狙った手法ではあるものの勝率が悪いという弱点を備えていました。その勝率の悪さに目を付けたのが、このタートル・スープという逆張り戦略だったのです。
これらの短期売買戦略は書籍の中で明らかにされていますので、もし興味があるなら本を手に入れて読んでみてください。
トレードは知識や技術だけでは、どうにかなるものではありません。金銭的な欲望を持ちながらやっている以上は、やはり心理面に関することを無視することはできません。
そして、特にFXの初心者や初級者が見落としがちな事は、知識やスキルの修得よりも、メンタル面の成長のほうが長い時間を必要とするということです。つまり、リンダ・ラシュキのような心境になるまでには、やはり長い実践経験が必要になるということです。
勝率100%のトレード手法でない限りは、勝つことも負けることも確率の問題も絡んでくるので、結局は確率論の範疇を飛び出ることはありません。そのことは、トレードで利益を上げ続けるためには損失を出すトレードを100%確実に避けることはできないということを意味しています。
この記事で紹介したリンダ・ラシュキの格言は、そのことを暗に示した格言だとも言えるでしょう。