FXで「過去検証」と「リアルトレード」と「デモトレード」の明確な違いって?

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「リアルトレード」と「デモトレード」と「過去検証」の明確な違い

過去検証では勝てた。でも、リアルトレードでは勝てない。

 

デモトレードで勝てた。でも、リアルトレードでは勝てない。

 

あなたは、そんなふうな経験をしたことありませんか?

 

デモトレードや過去検証では上手く勝てる。それなのに、なぜ実際のお金を使うリアルトレードでは勝てないのでしょうか?

 

この記事では、以上のような不思議な現象を解明します。あなたがその原因に納得できるよう「過去検証」と「リアルトレード」と「デモトレード」の明確な違いについて説明します。

 

FXのデモトレードとリアルトレードで違う結果になる理由は?

 

これからFX(外国為替証拠金取引)を始める初心者は良い環境が用意されています。なぜなら、ほとんどのFX業者ではデモトレードというシステムが用意されているからです。デモトレードはバーチャルトレードと呼ばれることもあります。

 

デモトレードシステムでは、実際に証拠金を預けてトレードをするのとほぼ同じ取引システム環境でトレードを疑似体験することが可能です。

 

ちなみに「ほぼ同じ環境で」と書いたのは、同じFX業者でもリアルトレードとデモトレードのレートには若干の差が生じることが多いからです。だから「同じ環境」ではなく「ほぼ同じ環境」と表現しました。

 

リアルトレードの場合では、顧客の注文をインターバンク市場に流すNDD方式(ノンダイレクトディーリング方式)を採用している業者は、インターバンク側で素直に約定してくれないケースもあります。

 

そしてデモトレードの場合は、実際にインターバンク市場に注文を出すことはありません。だから、基本的には約定にスリッページロスが発生することは、ほぼないのです。まずはそれが、リアルトレードとデモトレードでレート差が生じる理由になっています。

 

FXのベテラントレーダーでもデモトレードを行う理由は?

 

そしてこのデモトレードを使うのは、初心者ばかりではありません。ベテラントレーダーでもデモトレードを使うことはよくあります。

 

その理由は… FX業者に新しく口座を開設する前に取引システムなどを確認する場合。新しく考案したトレード手法(トレードロジック)や覚えたてのトレード手法などを試してみる場合など。そのような時にデモトレードはベテラントレーダーにも利用をされています。

 

デモトレードでうまくトレードができるのなら、実際のトレードでもうまくできるはずだ! 初心者の人の中には、そう考える人が多いです。

 

でも実際は、初心者に近ければ近い人ほど、たとえデモトレードで上手くトレードができたとしても、実際のリアルトレードでは簡単にはいかないことのほうが多いのです。

 

デモトレードとリアルトレードの決定的な違い。それは、「トレードをすることによって、そこに痛みが存在するのか、それとも痛みは存在しないのか」ということが絡んでくることです。

 

「痛み」とは実際の資金を失ってしまうかもしれないという「心の痛み」のことです。

 

デモトレードならば、初心者でも簡単に決めた値位置で損切りをすることもできます。トレンドに乗れてポジションを保有している時は、十分に利益を伸ばすこともできます。なぜならそこには、実際のお金を失うという心の痛みが存在しないからです。

 

FXでは精神的に感じる負荷が結果を左右する

 

100万円の仮想資金で始めたデモトレードで、仮に100万円を失ったとしても、実際のお金が減るわけではありません。なので、トレードが上手くいかないという悩みを抱えてしまうことはあっても、お金を失うという心の痛みを感じることはありません。

 

トレンドに上手く乗れて、50万円の仮想資金の含み益が出た時に決済せずに、仮にトレンドの終焉を見定めてから30万円の含み益で決済したとしましょう。そこに利益を取り損ねたという痛みも存在しません。でも、これが実際のお金で行うリアルトレードならいかがでしょう?

 

わずかながらでも損切りになって損することにも心の痛みは伴います。50万円の最大含み益が30万円になってしまったことでさえ、獲得できたかもしれない利益を半分近く取り損ねてしまったということで心の痛みを感じることになります。

 

だからデモトレードでは、決めた値位置で損切りすることがあたりまえのようにできてる。しかしながら、リアルトレードでは心の痛みから逃げようとしてしまうのです。そのために決めた値位置で損切りすることができない人もたくさんいるのです。

 

デモトレードで勝てても意味がない?

 

デモトレードでは、十分に利益を伸ばすことができる。なのに、リアルトレードではわずかな含み益が乗っただけでも決済してしまう人もとても多いです。相場には、初心者はもちろん、ある程度の経験者でもそのようなトレーダーは非常にたくさん存在をしているのです。

 

もっともデモトレードで上手くトレードできない人間が、リアルトレードで上手くトレードが出来ることはあり得ません。なので、まず初心者はデモトレードでの練習を繰り返すべきなのは言うまでもないことです。

 

FXは、なぜデモトレードから始めるべきなのか?

 

そして、自分のトレード手法(トレードロジック)に十分な自信を確立することができたなら… 最初は小さなポジションサイズからリアルトレードに移行してみることをお勧めします。

 

最初は小さなポジションサイズのリアルトレードでデモトレードと同じようにトレードが出来るようになることを目指してください。そして、少しずつ投資資金を増やしてみてください。そうやって少しずつポジションサイズを大きくしていけばよいでしょう。

 

安定的に勝てる手法を確立できれば、お金は複利の力で勢いよく増やしていくことだって可能になるわけです。なので、まずは焦らずに、デモトレードから始めるようにしてください。練習は嘘はつかないのです。

 

FXの過去検証とは?

 

そして、デモトレードとは多少意味合いが異なるものになりますが、過去検証というものがあります。過去検証とは、過去の相場を使ってトレード手法(トレードロジック)が上手く機能するかどうかを検証する作業になります。

 

過去のチャートを使いながらデモトレードができるソフトウェアもあります。なので、過去検証とデモトレードを一緒のものだと考えてしまう人もいるようです。ですが、厳密に分ければ、デモトレードと過去検証はまったくの別物です。

 

デモトレードは、リアルタイムで動いている相場でのバーチャルトレードです。そして、過去検証はあくまでも過去のチャートを使ってのバーチャルトレードであるからです。

 

FXの過去検証とデモトレードの決定的な大きな違いとは?

 

この「リアルタイム」というものが、デモトレードと過去検証の間に大きな違いを生み出すものになるのです。なぜなら、相場の空気感というものを感じながら練習を出来るのが「デモトレード」です。残念ながら「過去検証」では相場の空気感を感じながら練習することはできません。

 

リアルタイムの相場では、想定外の値動きが起こることも頻繁にあります。上昇が継続しそうな空気感。下落が継続しそうな空気感。値動きが停滞しそうな空気感。値動きが反転しそうな空気感などさまざまです。

 

リアルトレードでは、そういった異なる空気感を感じながらポジションコントロールをする必要があります。

 

でも過去検証では、そのような相場の空気感はまったく感じることはできません。ですから、トレードの訓練を積むステップとしては、過去検証でトレード手法(トレードロジック)の精度を確認する。その後にデモトレードで相場の空気感を感じながら訓練を積む。そのような段階を踏むべきです。

 

そして、最終的にはリアルトレードに移行しなければ、実際のお金の増減はありません。そのためトレードメンタルを鍛え上げていくこともできません。

 

過去検証で勝てなければリアルトレードでも勝てない。デモトレードでも同じこと…

 

勝ち組の仲間入りをするためには何が必要でしょうか? ステップアップしながら成長していくためには練習が必要です。これはトレードの分野だけに限ったことではありません。仕事や勉強やスポーツなどのその他の分野と何ら変わるものではないということです。

 

古いことわざで言い表すなら、「ローマは一日にしてならず」です。FXで思うような収益を上げるためには、それなりの学びと経験が必要です。つまり時間が必要になるいうことです。勝つための近道はありません。勝ち組の人数は、負け組よりも圧倒的に少ないのです。

 

そのっ事実だけは、どうか忘れないようにしてください。