仕掛けるタイミングよりも、FXで大切なものってあると思いますか?
仕掛けるタイミングとは、いつ買うかとか、いつ売るかというタイミングです。このタイミングが悪いとなかなか思うように利益を上げることができません。
ならば、FXでお金を儲けるためには、仕掛けるタイミングが最も重要なのでしょうか?
ある著名なトレーダーは、仕掛けるタイミングよりもっと重要なことがあるということを述べていました。なので、この記事では、その点について僕自身が考えたことを述べていきます。
名著「マーケットの魔術師」のインタビューの中で、エド・スィコータは次のような事を述べていました。
どれくらいのリスクをとるか、どの市場でトレードするか、そして全体の損益が変わっていくにつれて、どの程度積極的にトレードのロットを増減させるかなど、 諸々のことを決定しなければならない。
このような判断はとても大事なことで、いつトレードするかということよりも重要だと思うときがよくある。
エド・スィコータの言葉を目にして、僕自身が真っ先に思ったこと。それは、「戦術」よりも「戦略」のほうが重要だということでした。
いつトレードをするのか?ということは、トレードで仕掛けるタイミングをはかるということです。つまり、それはトレードにおける戦術の部分だと言えるでしょう。どちらかと言えば、初心者に近ければ近いほど、この戦術の部分に強い意識が向きがちです。
どこでエントリーしたら良いのか? どこで決済をしたら良いのか?
もちろん勝つためには、それらの戦術の部分も重要です。ですが、戦術というものは、あくまでも戦略の一部分にしかすぎないものです。
確かに「戦術」も重要です。でも、もっと重要なことは戦術よりも戦略の部分です。つまり、エド・スィコータの言葉の中では以下の部分が戦略に該当するでしょう。
「どれくらいのリスクをとるか。どの市場でトレードするか。そして全体の損益が変わっていくにつれて、どの程度積極的にトレードのロットを増減させるかなど」
FXを歴史小説「三国志」で考えてみたらいかがでしょうか?
劉備玄徳が三国のひとつ「蜀」を建国することができたのは戦略の部分が、しっかりとあったからではないでしょうか?
戦略の部分がしっかりあった理由は、天才軍師「諸葛孔明」が側近として劉備を支えていたからでしょう。なぜなら、諸葛孔明が劉備に仕えるようになる前と比較したら明らかだと思います。
諸葛孔明が劉備に仕える前でも、局地戦においての劉備軍はめっぽう強かったのです。それは、天下に名を轟かせた関羽、張飛、趙雲という猛将の存在があったからです。でも、局地戦にはめっぽう強くても、領土を拡大していくことはできませんでした。
その理由は、戦略が疎かだったと言わざるを得ないと思います。たとえば、戦国時代の話に限らず、スポーツでも同じことなのではないでしょうか?
強いチームは決して個々の力だけに頼るのではありません。ちゃんとチームを結束させて戦略を持って試合に挑んでいます。僕は、FXもまったくもって同じことだと考えています。
トレードを仕掛けるタイミングは売買タイミングという戦術であって、資金管理やポートフォリオなどと組み合わせて戦略として組み立てる。そのことが勝ってお金を増やすための鍵を握っているのです。
もし、お金が増えていないなら、一度ご自身のトレード戦略というものを、この機会にじっくりと練り直してみることをお勧めします。