リスク管理とメンタルコントロール
この2つは、FXで利益を上げるためには避けては通れないものです。
リスク管理はとても重要です。
僕自身、過去に何度か大きな資金を一瞬にして吹き飛ばしてしまう経験をしてきました。
そのたびに茫然自失を経験してきました。失ってしまった資金は戻ってこない。そのことによる喪失感は何日間も消えることはありませんでした。
なので、損失を最小限に抑えるためのリスク管理には細心の注意を払っていただきたいのです。そしてそれと共に、冷静に取引を続けるためのメンタルコントロールが重要になります。
このメンタルコントロールには、ストレス管理、感情のコントロール、自己分析の方法などが含まれます。
実際に運用資金が順調に増えてくることで、リスク管理が甘くなる傾向があります。それを一言で表現するなら、「だいじょうぶだろう」と高を括ってしまうのです。
調子が良い状態が続けば続くほど、それに比例するように慢心も大きく育ってしまうのです。ですから、そういう慢心を抑え込むためにも、メンタルコントロールが必要になるのです。
このメンタルコントロールで、感情に左右されることによる不合理な取引や、過剰なリスクテイクを防ぐことが可能になります。リスクテイクとは、リスクを承知したうえで仕掛けることです。
ただし、メンタルコントロールを駆使するためには実践経験が欠かせません。しかも、実践経験は多ければ多いほうがいい。長く経験すればするほど良いのです。なので、そうなる段階までに時間が掛かります。この時間が掛かるというのが、ある意味では問題点だとも言えるでしょう。
なぜなら、相場参加者の中には功を焦る人が多いからです。すぐに利益を手にしたい。そう焦る気持ちが、結果として損失につながってしまう。そのことはいつ何時にも忘れないでいてください。
このリスク管理とメンタルコントロールのレベルが上がる事で、以下のような利点がもたらされます。
感情をコントロールすることで、冷静な判断が可能になります。
適切なリスク管理により、損失を最小限に抑えることができます。
メンタル面での安定が長期的なパフォーマンス向上に繋がります。
リスク管理とメンタルコントロールを享受するためには、以下の3点が必要になります。
時には瞑想や呼吸法など、メンタルエクササイズを定期的に行う。そのことで、利益を急ぐ気持ちを抑えて、無駄な取引や損失を避ける効果があります。
事前にリスク管理プランを作成します。そして、そのプランを徹底して守る。そのことで、過度なポジションサイズでの仕掛けを回避することができます。過剰な取引を避けることにつながります。
取引後には必ず自己反省を行います。何が良かったのか? 何が悪かったのか? 妥当な利益を得られたのか? 損失を避けることはできなかったのか? そのような反省と改善を繰り返すのです。そのことで、感情に振り回されるような取引からの脱却を図るのです。
要するに、リスク管理を上手くこなせるようになる。メンタルコントロールができるようになる。そのような状態になるためには、長い時間を掛けた実践経験が必要になるのです。
僕自身が投資や投機を始めた最初の頃は、すぐにお金を増やしたいと思っていました。なので、すぐにでもお金を増やしたいという気持ちは痛いほどよく分かります。でも、急いでお金を増やそうと思ったことで、逆に損失を生み出してしまった。そういう経験を何回もしてしまいました。
それが相場の怖い面、恐ろしい面でもあるのです。なので、焦らず、急がず。最初はこれでもかというくらいに、小さなポジションサイズからお取り組みされることを強くお勧めします。