ランダムウォーク理論を信じますか? 信じませんか?
ランダムウォーク理論とは、値動きが過去のデータからは予測できないという考え方です。
値動きそのものがランダムな動きによるもの。そのために、テクニカル分析やファンダメンタル分析によるこれからの値動きの予測は不可能であるという理論です。
この記事では、ランダムウォーク理論を信じるべきか? それとも、相場の値動きには何らかの法則性があるということを信じたほうが良いのか?
その点について、お伝えしていきます。
名著「マーケットの魔術師」の著者ジャック・D・シュワッガーは、その本の中で次のように述べています。
もし、市場が本当に効率的で、どの時間の範囲でもランダムならば、実際には全ては運任せのはずなのだが、トレーダーたちは成功や失敗を自身の技術や欠点のせいにする。
ランダムウォークとは、簡単に言えば相場の値動きは予測不可能だというです。
もしそうであるなら? 過去の値動き、さまざまな統計データ、経済動向、テクニカル分析などによる相場分析は不必要になります。なぜなら、ランダムとは確率的には無作為だということを示しているからです。
つまり、ランダムウォーク理論が正しければ、相場には優位性(エッジ)は何にも存在しないということになってしまうのです。
でも、どうでしょう?
トレーダーは、優位性が存在しているところを見極めて、トレードの仕掛けを繰り返しています。もちろん、僕自身も優位性があると考えたところで仕掛けています。そして、そのことを繰り返すことにより今までに資産を増加させてきました。
もちろん、損失が出たからと言って、それを相場のせいにすることなどありません。すべては己のスキルや一貫性、継続性などの姿勢によって結果が決まる。そう常日頃から考えて取り組んできました。
何かの成否を己以外のせいにしているようでは成長につながることはないでしょう。これは、FXに限った話ではありません。
僕はランダムウォークを頭ごなしに否定するわけではありません。ですが、相場の値動きそのものをランダムウォークだと結論付けてしまったなら? もうその時点で、相場から利益を得ることを放棄してしまったも同然だと考えています。
なぜなら、運にまかせたトレードしか選択肢はなくなってしまうということになるからです。
実際に相場から継続的に利益を上げ続けているトレーダーがいます。そのような人たちは、運にまかせたトレードだけで、継続的に利益を上げることができているのでしょうか?
僕自身は、そんなことは絶対にありえないと思っています。なぜなら、トレードの収益で生活をしている人も少なからずいるわけです。勝てない理由を、ランダムウォーク理論のせいにする人がいます。でも、勝ち続けている理由を、ランダムウォーク理論のおかげだという人はいません。
つまり、相場で勝ち続けている人たちが信じていること。それは、値動きには何らかの法則性がある。そして、自らの知識やスキルを磨き上げることが最善の方法だと思って取り組んできたのです。
そして、FXで順調にお金を増やすことに成功してきたのです。その事実に目を伏せてしまうのかどうかは、すべてがあなた次第でしょう。