
個人投資家がプロトレーダーの姿勢から学ぶべき最重要ポイントとは?
いったいどのようなものでしょうか?
個人投資家とプロトレーダーの大きな違いは、知識やスキルだけではありません。
僕自身が相場歴30年以上を経験してきて思うこと… それは、個人投資家とプロトレーダーの最大の差は、取引に挑む姿勢にあると思っています。
なので、この記事では、個人投資家がプロトレーダーの姿勢から学ぶべき最重要ポイントについてお伝えしていきます。
マーク・ワインスタインは、名著「マーケットの魔術師」の中で、次のような事を述べていました。
チーターは世界で最も速い動物で、草原にいるどんな動物でも捕まえることができる。しかし、チーターはその獲物を絶対に捕まえることができると確信するまで、待っている。
茂みに隠れ、1週間でもその好機が訪れるのを待っている。幼い、または病気か足の不自由なレイヨウを待っている。
そして獲物を逃がす可能性が全くないときにだけ、チーターは攻撃を仕掛けるのである。これこそが、私にとってのプロのトレードの縮図なのである。
どのような相場状況であっても、出れば勝ち(仕掛ければ勝ち)の状況は誰もが理想とするものです。誰もがみな勝つために仕掛けるのであって、負けるために仕掛けている人は、まずいないはずです。
でも、多くの人が、結果が分からぬまま運を天に任せて勝負を試みることを繰り返しています。つまり、ほとんどの仕掛けにおいて、一か八かの勝負に挑んでいるわけです。
ですが、よく考えていただきたいことは、プロトレーダーが運まかせで勝負を試みることがあるのでしょうか? その答えはノーです。なぜなら、運まかせで勝つことでプロトレーダーになったわけではないからです。
トレードで待つという行為。それは、優位性(エッジ)が高まる状況を待つ、ということです。すなわち、一か八かの勝負に挑むのではなく、勝てる確率が高くなるまで待つということです。もちろん、それでも負けることはあります。
でも、一か八かの勝負を繰り返し続けるより、結果は格段に良いものになるのは当然のことです。特に仕掛ける回数が普段から多い。そのような傾向がご自身にあるなら、チャンスが来るまで待つことができているのか? そのことをよく考えてみてください。
ぜひ、ご自身のトレード履歴を振り返ってみてください。そして、トレード回数が少ない月とトレード回数が最も多かった月を比較してみてください。
僕自身、まだまともに勝てなかった頃… 自分自身のトレード履歴を振り返ってみました。その時に気が付いたことで大きな衝撃を受けました。何に気が付いたのかというと「トレード回数が多かった月は成績も悪かった!」ということでした。
もし、今の段階で良い結果が出ていないなら、トレード回数が多すぎるのかもしれません。どちらにせよ、ご自身の履歴からの傾向を見て、愕然とする人は多いはずです。
であるなら、何をどう改善していけば良いのか? そのような気付きが、きっと勝つためには必要な経由地になるでしょう。
結果を見てトレードのやり方を改善する。そのことが良い成果を出すためには欠かせないことになります。なので、まずはご自身のトレード履歴を振り返ってみてください。