「攻撃は最大の防御なり」がFXでは通用しない理由

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「攻撃は最大の防御なり」がFXでは通用しない理由

攻撃は最大の防御なり

 

その姿勢は、FXでも通用するのでしょうか?

 

為替相場でチャンスだと見たなら果敢に大きなポジションサイズで攻める! それが一気にお金を増やすための方法なんだ・・・

 

残念ながら、そのような意気込みでFXに取り組んでいる人もいます。

 

でも、仮にそれで何回か連続で勝ててお金が一気に増えたとしても、、、 そのようなケースでは、その後に負けが続いて、せっかく増やしたお金をすぐに減らしてしまうのです。

 

もしかしたら、あなたもそのような経験をしたことがありませんでしたか?

 

この記事では、なぜFXでは「攻撃は最大の防御なり」が通用しないのかの理由を説明していきます。

 

一度の大損失がもたらす悲惨な状況とは?

ジョッシュ・リュークマンは著書「トレードの経典」の中で、このようなことを述べていました。

 

大きな損失は心を傷つけ、その後はびくつきながらトレードするようになる。飛び抜けて大きい損失を取り戻すのが一層難しくなる。

 

大きなポジションで失った損失分を取り返すだけでなく、スプレッドや手数料の分も穴埋めすることが必要になるからだ。

 

過大なポジションが原因でめったにない損失を被ったトレーダーの多くは、それを取り戻すにはもう一度大きなポジションをとるしかないと考える。

 

その場合、絶望感からくる心理的重荷を背負ってトレードすることを余儀なくされる。その結果、リスク特性が危機にさらされ、最良の防御手段が失われる。

 

強制ロスカットの経験から学び得たこと

一度のトレードで大きな損失を出してしまう・・・ そうすると金銭的にはもちろんですが、精神的にも大きなダメージを負ってしまいます。長くトレードを経験している人は過去にそのような経験をしたことがあるでしょう。

 

もちろん、僕自身も過去に経験してきました。金融庁のレバレッジ規制がまだ緩かった時代に、強制ロスカットで口座資金の80%を一気に失ってしまったことがありました。そのことで、大きな損失は絶対にダメだ。損失はできるだけ小さく抑えることが重要だということを学びました。

 

「攻撃は最大の防御なり」ではなく・・・

一度の仕掛けで失ってもいい損失許容量をしっかりと決めてトレードすることは大切なことです。相場から得られる利益は相場次第なところがあります。ですが、損失だけは自分であらかじめ仕掛ける前から決めることができるものです。

 

「攻撃は最大の防御なり」という言葉があります。

 

でも、FXに関しては「防御なくして勝利なし」です。

 

特にFXを始めたばかりの人なら、、、 儲けることより想定以上の損をしないこと。つまり、決めた損失額までにリスクを抑えるようにすることが必要です。だから、まずはそのことに挑戦をしてみてください。

 

勝って利益を上げられるようになるためには、最初にリスク管理を徹底しなければならないからです。