通貨の強弱を見極めることはFXで勝つための秘訣になります。

 

投資や投機、トレードでお金を増やす手段はFXだけではありません。

 

株式投資や先物取引やオプション取引など、多くの金融商品があります。僕自身は、FXだけじゃなくて株式投資もやっています。コモディティ投資も仮想通貨投資などもやっています。

 

ですが、あくまでもお金を増やす手段としての取引は、FXがメインです。その理由は、FXはその他の金融商品よりも儲けやすいからです。

 

もちろん、新NISA（少額投資非課税制度）で株や投資信託の税制優遇制度と比較した上での発言です。

 

なぜFXが儲かるのか？　そのの理由は、その他の金融商品よりも高いレバレッジを効かせられる。そのような理由はもちろんあります。でも、それ以上に儲けやすい環境が整っているからです。

 

その点について、この記事ではお伝えしていきます。

 

円高とか円安、ドル高とかドル安こそが通貨の強弱を示したもの

 

FXで値動きを観察するうえで欠かせない重要な要素。それが、通貨ごとの強弱関係の把握です。

 

なぜFXでは通貨ごとの強弱関係が重要なのでしょうか？

 

為替相場ではよく使われる表現があります。それは、円高やドル安、円安やドル高という表現です。 為替相場では、円はJPYと表記されて、ドルはUSDと表記されます。この円が高いとかドルが高いという表現は、その通貨が強いということを示しているのです。

 

つまり、円高という表現は？　円を円以外の他の通貨と比較をした時に、円のほうが他の通貨よりも強いことを意味しています。ドル高という表現は？　ドルがドル以外の他の通貨と比較した時に、ドルのほうが他の通貨よりも強いことを意味しています。

 

そして、比較する他の通貨よりも弱い場合は？　円安やドル安という表現が使われることになります。

 

通貨の強弱という株式相場にはない重要な考え方

 

為替相場の値動きは、古くから「トレンド相場が３割ほど出現する。だけど、残りの７割くらいの値動きはレンジ相場の値動きだ」と言われてきました。FXは異なる通貨と通貨の交換取引です。なので、レンジ相場の値動きでは、２つの通貨の強弱関係がハッキリしていない状態を示しています。

 

強弱関係のことはパワーバランスとも言います。つまり、レンジ相場とはパワーバランスに優位性が見いだせない状態だということです。

 

為替相場は株式相場などとは違い、取引対象となるものは各国の通貨同士です。だから、一方が強ければ上がり、一方が強ければ下がり、同じ強さなら動かない。そのように運動会の綱引きのような単純な原理が働いているのです。

 

だからこそ、通貨の強弱関係に一方的な力が働かなければレンジ相場になるわけです。だから、円高とも円安とも表現できないような値動きなら？　その時の為替相場はレンジ状態にあることになります。

 

通貨の強弱 ＝ パワーバランスに偏りがある場合は？

 

通貨のパワーバランスに偏りがある場合は、レンジ状態ではなくトレンド相場になります。例えば、円安のトレンドならば、円よりもその他の外貨のほうが強い。だから、円以外の通貨の上昇が続きやすい相場になります。

 

その反対に、円高のトレンドならば、その他外貨よりも円のほうが強い。だから、円は上昇を続けやすい相場になります。つまり、このような状況であれば、円が強いわけです。ですから、ドル円（USD/JPY）相場は下落を続ける傾向が強くなります。

 

そして、強弱関係がハッキリしなければ、その時はレンジ相場になるのです。

 

どうでしょう？　為替相場特有のパワーバランスについてイメージが膨らんできたでしょうか？

 

為替相場の値動きを把握するための最大のメリットとは？

 

各国通貨同士の強弱関係で値動きの方向性を把握できることは、FXにしかない大きなメリットです。実際に、このパワーバランスの判断だけで稼いでいるトレーダーも存在しています。

 

もちろん僕自身もパワーバランスは常に意識をしています。それを日々のトレーディングに生かしています。せっかくのFX特有の判断材料です。なので、判断に用いなければ、これほどもったいないことはありません。

 

なお、このパワーバランスの見極め方には、いろいろな方法があります。でも、注意をしなければいけないこともあります。それは、短い時間軸を使った判断ではパワーバランスの優位性は掴みにくいという事です。

 

上昇トレンドが続いている通貨ペアでも下げて陰線で終わる日があります。そのように大局観と反対方向のパワーバランスが働いてしまう日もあるのです。なので、大局的なパワーバランスは常に意識をしておく必要があることは忘れないようにしてください。