FXの損失を怖がらなくてもよい理由があります。
まだFXをやり始めていない人が口にすることがあります。
それは「いくら損するか分からない」という言葉です。
でも、損する金額はあらかじめ決めて取り組むことができるのです。なので、この記事ではそのことについて分かりやすくお伝えしていきます。
この記事を動画でもお伝えしています。動画で記事内容を確認したいなら、以下の動画を再生してご覧ください。
名著「マーケットの魔術師」のインタビューの中で、ラリー・ハイトは次のようなことを述べていました。
報酬は計量化できないが、リスクは計量化できるというのは真実なんだ。
あえて計量化という言葉の意味を説明することはないかもしれません。でも、念のために説明すると、「数量を用いて表すこと」が計量化という言葉の意味です。つまり、計量化という言葉よりも、定量化という言葉を用いたほうが理解がしやすいのかもしれません。
我々が相場から得られる利益は相場次第なところがあります。つまり、いくら欲しいと願いはしても相場の値動きによっては願いを実現することができない。そんなことはよくあることです。
でも、背負うリスクは仕掛ける前から計量化(定量化)することができるのです。
あらかじめ損しても許せる金額を決めて相場に臨めばいいだけです。損失は1万円までとか、2万円までとか、最初からリスクを計量化してトレードに挑むのです。つまり、損失になっても許せる金額をあらかじめ決めてからトレードを仕掛けるのです。
損失になっても許せる金額のことを「損失許容量」と言います。もちろん、損失許容量を決めていても、それが守られなければ意味がありません。
1回ごとの仕掛けに対してだけ損失許容量を決めるのではありません。最大で許容できる範囲のドローダウンも決めてしまえば、何も怖れることはないのです。ちなみに、ドローダウンとは最大資産からの下落率のことです。
そのように、日や週の中での決めた最大ドローダウンまでで損失を抑えてしまえば良いのです。何も過剰にトレードを繰り返すことはありません。損失は計量化(定量化)するからこそ損失を怖れる気持ちが薄らいでいくのです。
FXはいくら損するか分からないから怖い!
そのような気持ちを持ったままでは、FXを続けていくことは難しいでしょう。でも、この記事で述べたように、損失はあらかじめ自分自身で決めてトレードに挑むことができるのです。
勝つときばかりのことを考えるのではなく、まずは最大のリスク許容範囲を明確にする。そして、損失は必ず限定する。そのことを徹底して挑めば、FXは決して怖いものではないのです。