
時間と経験は必要? FXは勝てる手法さえ知れば儲かるんじゃね?
もしかしたら、そんなふうに思ったことありませんか?
とにかく勝てる方法さえわかれば、時間も経験も必要なしに、すぐにでも儲けられる!
そのように言う人もいます。でも、それは事実なのでしょうか?
この記事では、そのことについて詳しく説明していきます。
ジェイク・バーンスタインは、著書「投資の行動心理学」の中で、次のようなことを述べていました。
非現実的な期待を持ってはならない。過大な期待を抱いてはならない。損失を覚悟すること。そのうちにトントンになるだろうと考えること。利益が出るようになるまでには時間と経験が必要だと考えること。
ジェイク・バーンスタインの言葉の中に「そのうちにトントンになるだろう」という文言があります。この文言を誤解して解釈してしまう人が多いです。なので、言葉の真意を説明しましょう。
そのうちにトントンになるだろうとは「含み損をひたすら耐えていればそのうちトントンになるだろう」ということではないのです。
トレードを始めてから最初は負けが込んでいても、実践でひたすら経験値を上げていく。そのことによって、そのうちにトータル収支はトントンにまで回復してくるだろう。そういう意味が込められている言葉なのです。
FXを始めてみようと思い立つ人の多くが、最初は非現実的で過度な期待を抱いています。
・FXならば簡単にお金を増やせそうだ!
・少しだけ勉強するだけで、すぐに簡単に稼げるようになるだろう!
そんなふうに過度な期待で胸を膨らませるのです。ですが、ほぼ全員の人たちが、そんな大きな期待感をすぐに消滅させてしまうのです。思い描いていた結果とは程遠い結果を見て、肩を落とす経験をしてしまうのです。
でも、それって普通のことだと思いませんか? FXだけが特別なわけではありません。勉強やスポーツ、ビジネスなどと同じです。良い結果を続けて出すためには、時間と経験が必ず必要になるものです。
FXを始めたばかりで勝てる。もしそうであれば野球に例えるなら、野球を始めたばかりの素人が、いきなり試合でホームランを打つ。そのようなことと同じことです。もちろんまぐれでということもあるでしょう。
ですが、それは実力の伴わない結果なのです。タイミングと運が良くて、たまたま振ったバットに当たっただけです。あくまでも、たまたまの結果であって、その状態を続けていくことはあり得ないことです。
そのような状態を続けていくためには、実力に磨きをかけていくしかないと思いませんか?
ましてや、為替相場に階級制度はありません。初心者もプロも同じ土俵の上で戦うのです。ですから、FXで利益が出るようになるまでに、時間と経験が必ず必要になるのは当たり前のことなのです。
時間を掛けて経験を積むことにより勝ち組の領域にまで辿り着けたなら? どのような未来が想像できますか?
今よりもずっと時間の余裕が増えて、金銭的な余裕も増える。当然にして、そのような余裕が増えれば心にも大きな平安がもたらされるでしょう。
相場参加者の大半は、今すぐに良い結果を求めています。もちろん、それは利益を上げるためにFXに挑戦するわけですから、普通のことなのかもしれません。
ですが現実は残酷で、今すぐに結果が得られることよりも、大敗して相場から去る人のほうが圧倒的多数です。
なので、大切なことは負けが込んでもあきらめない。今すぐの結果だけにはこだわらない。最終的には必ず良い結果につながると信じて、未来志向で挑んでいくしかないのです。
僕自身、最初の9年間は投資で勝てませんでした。長い時間と経験を積んで、まともにお金が増えるようになったのは10年目になってからの事でした。でも、僕のようななかなか勝てるようになれなかった人たちは、実はたくさんいます。
そのような人たちと話をすると、まともに勝てるようになるまでに時間と経験が必要だったという話になります。簡単に手に入れられるものは、ほかの人でも簡単に手に入れることができるもの。
だからこそ、ある程度の時間と経験が必要なのです。時間や経験を積んで勝てるようになれたからこそ、その他大勢から頭一つ抜けることができる。そのことで継続して利益を上げられるようになるのです。
なので、勝つために時間と経験を重ねることは極めて高い価値があることです。どうか時間と価値というものに高い価値がある。そう信じてあきらめずに、トレードに励むようにしていきましょう。