トレードルールをFXで絶対に守らなければいけない理由
それはなんでだと思いますか?
トレードルールを決めたとしても、簡単に破ってしまったことはありませんか?
もし何らかのトレードルールを決めたとしても?
それを破ってしまうなら、それはトレードルールを決めていないことと同じことです。
なので、この記事ではトレードルールをFXで絶対に守らなければいけない理由について説明します。
ジェイク・バーンスタインは、著書「投資の行動心理学」の中で、次のようなことを述べていました。
ひとたびルールを破ってしまえば、その他のルールもたやすく破ってしまうことになるでしょう。
「トレードのルールくらい簡単に守れるよ」
そのような発言を耳にする機会があります。でも実際に、トレードルールを破らずに取引できる人はどれぐらいいるでしょうか?
トレードルール通りにきっちりとトレードを執行できる人のほうがむしろ圧倒的に少ないのです。ほとんどの人が、自分の都合に合わせて、トレードルールを自分よがりにこねくり回しています。
少しでもルールが適合しない相場が訪れると、その適合しない相場に合わせてルールをこねくり始めます。そして再び、元々のルールに適合する相場がきた時に、こねくり回してしまった分だけ利益を逃してしまうのです。
ある著名なトレーダーがリーマンショック後に発言をした言葉は、とても重みのある言葉でした。
「リーマンショックのような暴落相場に適合させるルールを作ることは簡単だよ。だけど、そういう相場はほとんど訪れない。だから、今までのルールでしっかり勝てていたんだったら、ルールをこねくり回す必要なんてないとは思わないのかい?」
どのようなトレードルールでも、そのルールに合わない相場は必ず訪れます。たとえば僕自身であれば、そのことが腑に落ちて理解できてから、ロジックを分散するようになりました。
つまり、ひとつのルールをすべてのトレードに当てはめようとして、ルールをこねくり回すことはやめたということです。
ひとつのルールはひとつのルールとして一貫したやり方でトレードを執行する。そのような姿勢を身に付けてから、やっと安定して勝ち続けられるようになりました。
小さなほころびから大きな崩壊が始まるのです。つまり、ルールを少しだけこねくり始めることは、大きな崩壊をも招きかねない行為だということです。
もちろん、考え出したルールが勝てないルールであれば? そのルールに固執することはよくありません。なぜなら、勝てないルールを継続しても、FXでお金を増やすことはできないからです。
ですから、これだという自分自身のトレードルールを定める。そして、それまでは、試行錯誤を繰り返す必要があります。絵に描いた餅のようなルールになっていないのか? トレードルールを決めても、実際の運用で上手くいかないケースはよくあることです。
なので、トレードルールを考えたら、最初はデモトレードでしばらく試してみてください。その段階でうまくいかなければ、改良を重ねていけばよいのです。
勝てるルールを考え出すことは簡単なことではありません。ですが、トレードルールがなければ? その時々の気分や感情で取引することになってしまいます。当然ながら、そのような取引では安定した成果を期待することはできません。
勝てるトレードルールを身につけること。そしてそのトレードルールを守り続けること。そのことは簡単なことではありませんが、ぜひ挑戦してみてください。