連敗を平然と受け入れる。そのことがFXでは重要です。
なぜなら、どれだけ知識やスキルを積み重ねたとしても避けられない。それが連敗だからです。
唯一、連敗しないためにできることは、FXをやめることです。それくらい連敗することなんて、FXではあたりまえなのです。
なので、この記事では、連敗を平然と受け入れることが重要な理由について説明していきます。
ジェイク・バーンスタインは著書「デイトレード入門」の中で、負けや連敗することがあたりまえだということを、次のように述べていました。
すぐに成功しないとがっかりしたり、フラストレーションがたまったりするトレーダーが多い。そのような人には辛抱することを勧める。十分に時間をかけて堅実に成功を収めることだ。
トレーディングシステムや手法を評価してみると、最適なシステムでも7、8回、いや10回は続けて損を出すということが分かる。利益を上げるまでには幾度となく痛めつけられる、というのがトレーディングの性質なのだ。
偉大なトレーダーの書籍を読んでいると、損失に対する格言が多い事に気付かされます。やはり、偉大なトレーダーと言えども、損失に対しては、いろいろと感じることがあった。そういうことがよく分かる文章を目にします。
すべての仕掛けにおいて、100%勝つことは理想的なことです。ですが、それは現実的なことではありません。必ず負けるトレードはあります。でも、もしその負けがルールに従って負けたのなら? それは決して悪いトレードとは言えないのです。
なぜなら、そのルールが相場の理にかなったルールならば・・・ やり続けてさえいれば、いずれ勝つことのほうが必ず多くなるからです。
著名な女性トレーダーであるリンダ・ラシュキは「負けについて悩んだことはありません。そのうち取り返すことは分かっていますから」と言いました。
でも、もし勝てたトレードでも最悪のトレードもあります。それは、自分自身のルールを破ったトレードです。ルールに従わずに、たまたま勝てたトレードなら、それは最悪のトレードになってしまうのかもしれません。
なぜなら、ルールを守ることができなくなる可能性があるからです。「ルールを破ったのに勝てたんだから、、、」 そう考えてしまい、その後にまたルールを破ってしまうのです。そうなればもはや、ルールがあってもルールがないような状態と同じです。
ルールが守れないトレードを繰り返すようになってしまう可能性が高まるのです。ルールは勝ち続けるためには欠かせないもの。なのに、それよりも最も大切なものを失うことになってしまうのです。
では、その最も大切なものとはなんでしょうか? これを失くしたら一生、負け組からは逃れられなくなるものです。
それは、自己規律です。
決めたことを守る、決めた通りにやる。少なくとも、己自身をそのようにコントロールが出来なければ? どれだけ良いルールを知っていても勝ち続けることは極めて困難になります。
では、この自己規律を身に付けるためにはどうすれば良いのでしょうか? どうすれば身に付けられるのでしょうか? そのために必要なことは、実践を繰り返して経験値をひたすら積むことしかありません。
自己規律をお皿にのせて「はい、どうぞ」というわけにはいかないのです。簡単に身に付けられないものだからこそ価値がある・・・ それが自己規律なのです。
机上の空論だけで勝てるほど甘い世界ではないのが相場なのです。一年間や二年間だけ良い成績を残したいのであれば? それで満足なら腰掛け程度の気持ちでやることを否定はしません。
でも、これから一生涯に渡り相場から利益を得続けたいのであるなら、、、 一生懸命に取り組む以外の選択肢はないということです。