含み損に耐えるという選択はアリかナシか?

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含み損に耐えるという選択はアリかナシか?

含み損に耐えるという選択はアリでしょうか?

 

それともナシでしょうか?

 

FXで損したくない。だから損切りなんてしない。

 

FXを始めたばかりの人で、稀にそんなふうに言う人がいます。

 

でも、結論を先に言えば、含み損に耐えるという選択は勝ち組ならナシです。そのことについて、この記事では説明していきましょう。

 

含み損に耐えると最悪の事態が待ち構える?

「欲望と幻想の市場-伝説の投機王リバモア」の本の中で、エドウィン・ルフェーブルはこんなことを述べていました。

 

最初は小さな損を確定できなくて、回復するとの希望から「とんとんになるまでそのままにしよう」とポジションを持ち続ける。

 

しかし価格はどんどん下落し、損失があまりにも大きくなり過ぎると、むしろそれを持ち続けることが正しいことのように思えてくる。

 

1年かかるかもしれないが、早かれ遅かれ価格は持ち直すであろう。

 

しかし、破壊が彼らを震撼させ、自分の意志とは裏腹に大勢の人が売り、価格はさらに奈落の底に落ちていく。

 

FXでは保有ポジションの塩漬け状態が、なぜ最悪なのか?

株式投資では、含み損の投資銘柄を持ち続けていることを塩漬け状態と表現します。もちろん、株価が下がると思って買ったわけではなく、上がると思って買ったのでしょう。ですが、損失を確定させたくないために売るに売れなくなり、結果として長期保有の塩漬け株になってしまうのです。

 

でも、FXトレードでは絶対にこの塩漬け状態は避けなければなりません。その理由は、FXはレバレッジを利かしたトレードだからです。少しの損失に耐えようと思っていたものが、気が付けばあっという間に大きな含み損を抱えてしまっていた! そんな怖ろしい状態になることもあるのです。

 

その含み損を抱えている状態の時ですが、当然ながら証拠金は拘束をされていることになります。つまり、証拠金に余裕がなければ新たに新規ポジションを建てることもできません。

 

もうこのような状態になってしまえば? お金を増やすためにFXトレードをしているのではなく、お金を減らさないがためだけにFXトレードをやっているようなものです。まさに本末転倒です。

 

含み損に耐える選択は最悪な理由

少しだけ含み益が乗ってきた状態になると? 利食い千人力などという言葉と共に自分を納得させて早めに決済をしてしまう。そういう人はとても多いです。

 

そして、含み損を抱えた状態になってしまうと、損失を確定させたくない。そう思って含み損に耐える選択をしてしまうのです。

 

もう既に、含み損に耐えることがダメだということは、頭では知識としてしっかりと把握をしていることでしょう。

 

そして、なんと言っても「損小利大」でなければお金を増やし続けることは不可能なのです。

 

その損小利大を実現するためには、まずは損切りのルールをきっちりと決める。そして、そのルールに従い徹底的に守ることです。ぜひ、常に損小利大を実現できるよう、日々のトレードに励むようにしてください。