「リアルトレード」と「デモトレード」と「過去検証」の明確な違い

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「リアルトレード」と「デモトレード」と「過去検証」の明確な違い

YWCトレードロジック事業部の若尾 裕二です。

 

 

この記事では、「リアルトレード」と「デモトレード」と「過去検証」の明確な違いについて解説していきます。

 

 

デモトレードとリアルトレードで差が生じる理由は?

 

これからFX(外国為替証拠金取引)を始める初心者のために、ほとんどのFX業者ではデモトレード(バーチャルトレード)というシステムが用意をされています。

 

 

FX業者で用意をされたデモトレードシステムでは、実際に証拠金を預けてトレードをするのとほぼ同じ取引システム環境でトレードを疑似体験することが可能です。

 

 

なお、上記文章内の「ほぼ同じ環境で」という文言が気になった人もいると思いますので、念のために申し上げておきますが、同じFX業者でもリアルトレードとデモトレードのレートには若干の差が生じることが多いです。

 

 

リアルトレードの場合では、顧客の注文をインターバンク市場に流すNDD方式(ノンダイレクトディーリング方式)を採用している業者が多いので、インターバンク側で素直に約定してくれないケースもあるんですね。

 

 

そしてデモトレードの場合は、実際にインターバンク市場に注文を出すことはありませんので、約定にロスが発生することはないのです。

 

 

それが、リアルトレードとデモトレードでレート差が生じる理由になっています。

 

 

ベテランでもデモトレードを行う理由は?

 

そしてこのデモトレードですが、初心者ばかりではなくベテラントレーダーでもデモトレードを使うことはよくあります。

 

 

それは、FX業者に新しく口座を開設する前に取引システムなどを確認する場合であったり、新しく考案したトレード手法(トレードロジック)や投資書籍などに掲載されているトレード手法を試してみる場合であったり、

 

そのような時にデモトレードはベテラントレーダーにも利用をされています。

 

 

よく初心者の人の中には、デモトレードでうまくトレードができるのなら、実際のトレードでもうまくできるはずだと考えている人が多いです。

 

 

でも実際は、初心者に近ければ近い人ほどたとえデモトレードで上手くトレードができたとしても、実際のリアルトレードでは簡単にはいかないことのほうが多いのです。

 

 

デモトレードとリアルトレードの決定的な違いは、「トレードをすることによって、そこに痛みが存在するのか、それとも痛みは存在しないのか」ということが絡んでくることです。

 

 

「痛み」とは実際の資金を失ってしまうかもしれないという「心の痛み」のことです。

 

 

デモトレードならば、初心者でも簡単に決めた値位置で損切りをすることもできますし、トレンドに乗れてポジションを保有している時は、十分に利益を伸ばすこともできます。

 

 

なぜならそこには、実際のお金を失うという心の痛みが存在しないからです。

 

 

精神的に感じる負荷が結果を左右する

 

100万円の仮想資金で始めたデモトレードで、仮に100万円を失ったとしても、実際のお金が減るわけではないので、トレードが上手くいかないという悩みを抱えてしまうことはあっても、お金を失うという心の痛みを感じることはありません。

 

 

トレンドに上手く乗れて、50万円の仮想資金の含み益が出た時に決済せずに、仮にトレンドの終焉を見定めてから30万円の含み益で決済したとしても、そこに利益を取り損ねたという痛みも存在しません。

 

 

でも、これが実際のお金で行うリアルトレードならいかがでしょう?

 

 

損切りすることにも心の痛みは伴いますし、50万円の最大含み益が30万円になってしまったことでさえ、獲得できたかもしれない利益を半分近く取り損ねてしまったということで心の痛みを感じることになります。

 

 

だからデモトレードでは、決めた値位置で損切りすることができても、リアルトレードでは心の痛みから逃げようとして、決めた値位置で損切りすることができない人もたくさんいます。

 

 

デモトレードでは、十分に利益を伸ばすことができるのに、リアルトレードではわずかな含み益が乗っただけでも決済してしまう人もとても多いです。

 

 

相場には、初心者はもちろん、ある程度の経験者でもそのようなトレーダーは非常にたくさん存在をしているのです。

 

 

もっともデモトレードで上手くトレードできない人間が、リアルトレードで上手くトレードが出来ることはあり得ないので、まず初心者はデモトレードでの練習を繰り返すべきですね。

 

 

なぜデモトレードから始めるべきなのか?

 

そして、自分のトレード手法(トレードロジック)に十分な自信を確立することができたなら、最初は小さなポジションサイズからリアルトレードに移行してみることをお勧めします。

 

 

そして、小さなポジションサイズのリアルトレードでデモトレードと同じようにトレードが出来るようになってから、少しずつ投資資金を増やして、少しずつポジションサイズを大きくしていけばよいでしょう。

 

 

安定的に勝てる手法を確立できれば、お金は複利の力で勢いよく増やしていくことだって可能になるわけですから、初心者はまずは焦らずに、デモトレードから始めるようにしてください。

 

 

過去検証とは?

 

そして、デモトレードとは多少意味合いが異なるものになりますが、過去検証というものがあります。

 

 

過去検証とは、過去の相場を使ってトレード手法(トレードロジック)が上手く機能するかどうかを検証する作業になります。

 

 

過去のチャートを使いながらデモトレードができるソフトウェアもありますので、過去検証とデモトレードを一緒のものだと考えてしまう人もいるようです。

 

 

ですが、厳密に分ければ、デモトレードと過去検証はまったくの別物です。

 

 

デモトレードは、リアルタイムで動いている相場でのバーチャルトレードであって、過去検証はあくまでも過去のチャートを使ってのバーチャルトレードであるからです。

 

 

過去検証とデモトレードの決定的な大きな違いとは?

 

この「リアルタイム」というものが、デモトレードと過去検証の間に大きな違いを生み出すものになるのですが、相場の空気感というものを感じながら練習を出来るのが「デモトレード」であって、「過去検証」では相場の空気感を感じながら練習することはできません

 

 

リアルタイムの相場では、想定外の値動きが起こることも頻繁にあるわけですし、上昇が継続しそうな空気感、下落が継続しそうな空気感、値動きが停滞しそうな空気感、値動きが反転しそうな空気感などを感じながらポジションコントロールをするものです。

 

 

でも過去検証では、そのような相場の空気感はまったく感じることはできません。

 

 

ですから、トレードの訓練を積むステップとしては、過去検証でトレード手法(トレードロジック)の精度を確認して、デモトレードで相場の空気感を感じながら訓練を積むという段階を踏むべきです。

 

 

そして、最終的にはリアルトレードに移行しなければ、実際のお金の増減はありませんし、トレードメンタルを鍛え上げていくこともできません。

 

 

勝ち組の仲間入りをするためには、ステップアップしながら成長していくことが必要なことは、トレードの分野だけに限ったことではなく、仕事や勉強やスポーツなどのその他の分野と何ら変わるものではないのです。

 

 

 

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